【リトルマーメイド】名曲!3つの「Part of your world」後編

ディズニーシー

1991年に公開されたディズニー普及の名作映画、「リトルマーメイド」
本日はこの中の、有名だけどみんな知らない、「Part of your world」についてのお話です。

実は、このメロディーの歌は劇中に3度登場します。
後編の今回は、3曲それぞれの違いや比較表現について徹底解説します。

「まだ前編見てない!」という方、
「あんまり細かく覚えていない」「そもそも映画を見たことがない」
という方も、以下の記事からご覧頂けるとより一層楽しめます!

【リトルマーメイド】名曲!3つの「Part of your world」前編

知っていればより映画もパークも楽しめて、作品全体を違った角度で楽しめるはずです。
それでは早速始めましょう♪

3曲の歌詞の違いについて比較

「〇〇するには何をしたらいい?」

まずは、1曲目と2曲目の曲中にある、似ている箇所を比較します。

「Part of your world」

What would I give if I could live
Out of these waters?
何を与えればいい?
もし水の外で生きることが出来るのならば

What would I pay to spend a day
Warm on the sand?
何を支払えばいい?
1日だけでも暖かい砂の上で過ごすために
「Part of your world reprise」

What would I give to live where you are
あなたと生きるには何を与えればいい?

What would I pay to stay here beside you
あなたとここで過ごすには何を払ったらいい?

What would I do to see you smiling at me
あなたが私に笑いかけてくれるには何をしたらいいの?

この2つはメロディーが違いますが、歌詞が非常に似ています。
しかしよく読み比べてみると、あることに気が付くはずです。

それは…

「you(あなた)」の存在です。

1曲目が「水の外で生きること」「暖かい砂の上で過ごすこと」が望みだったのに対し、
2曲目のrepriseでは「あなたと生きること」「あなたと過ごすこと」「あなたが笑いかけてくれること」が願い。

これはアリエルの心の大きな変化です。

自分一人の理想ではなく、大切な人の存在がはっきりとした願いに変わった瞬間。
それが2曲目のrepriseが歌われたタイミングだということです。

momiji
momiji

そう考えると、「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の”Every wish deserves a dream(すべての願いは夢と呼ぶ価値がある)”という歌詞とリンクして、何故アリエルのこのシーンが選ばれたのかという理由も分かるような気がしますよね。 

加えて、repriseは「あなたが笑いかけてくれること」という3つ目の願いも加わります。
アリエルの切実さが胸に染みてきます。

「歩いて、走って、太陽の下で過ごす」

続いて、3曲すべてに出てくるフレーズです。

「Part of your world」

Up where they walk up where they run
彼らが歩く場所で 彼らが走る場所で

Up where they stay all day in the sun
彼らがに太陽の光の中で過ごす場所で
「Part of your world reprise」

Where would we walk, where would we run
どこを歩こう、どこを走ろう

If we could stay all day in the sun
もし私たちが太陽の下で一日中過ごせるのなら
「Happy Ending」

Now we can walk Now we can run
今私たちは歩くことが出来る 走ることも出来る

Now we can stay all day in the sun
今私たちは太陽の下で一日中過ごすことが出来る

特に見てほしいのは、主語です。

1曲目は、「彼らが〇〇場所で」といったあくまであの世界といった表現になっていますが、
2曲目、3曲目は「私たち」というアリエルとエリック、2人の描写に変わっています。

そして、私たちが主語の2曲目→3曲目は、願いが叶う前と後の曲になっていますね。
「もしも~なら」から「今私たちは~出来る」という表現に変化しています。

同じメロディーで歌われているからこそ、心情や状況の変化がストレートに響きます。

「あなたの世界の一部に」

こちらも全曲に出てくる、一番メインのサビの最後、曲のタイトル部分です。

「Part of your world」

wish I could be
Part of that world
私もあの世界の一部になれることを願っている
「Part of your world reprise」

Someday I'll be
Part of your world
私はいつかあなたの世界の一部になる
「Happy Ending」

And I can be
Part of your world
あなたの世界の一部になれた

特に解説もいらないですね。

願望→決意→願いが叶った瞬間と、「Part of your world」の直前の部分の違いで
本当に綺麗に描写の移り変わりを表現しています。

momiji
momiji

日本語の歌詞も素敵ですが、こういった意味の移り変わりや韻の踏み方など、
英語オリジナル版でしか味わえない魅力もたくさんあります。

まとめ

いかがでしたか?

曲を良く知っている人も、これから映画を見る方も、
かなり濃くお楽しみいただける内容だったのではないかと思います。

もう一度歌詞のすべてをおさらいしたい方は、以下前編の記事も是非ご覧ください。

【リトルマーメイド】名曲!3つの「Part of your world」前編

ディズニーシーのマーメイドラグーンでは、この曲がたびたび流れてきます。
今はどの場面なのか、どの歌詞で歌うのか、想像しながらパークを散策するのも楽しいかもしれませんね。

momiji
momiji

私は1曲目を歌いながら歩くことが多いです

最後の謎

この曲ぼ歌詞をかなり鮮明に深堀していきましたが、ここで疑問が残ります。

なぜ1曲目の曲名を「Part of your world」にしたのか?ということ。
2曲目3曲目は分かりますが…(3曲目はそもそもタイトルが違いますが)

1曲目にはyourという表現は全く出てきません。(唯一出てくるFlippin’ your fins はちょっと違いますね)
まだエリックに出会っていない場面なのに、この時点で何故…ととっても気になっています。

「こうじゃないかな?」「こういう記事みたことあるかも!」
そんなご意見や感想がありましたら、是非コメントお待ちしております。

それ以外でも、この曲やアリエル達について思うことや感想等、コメントをお待ちしています。

おまけ|見られたらラッキーな隠れミッキー

運がいい日の夜、一時的にしか見られない、キャストさんによる粋な隠れミッキーです。
見られた方は是非コメントでご報告ください!

それでは、夢と魔法に溢れたみなさんの人生。
今日もすてきな旅のひとときをお過ごしくださいね。

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